#子安武人[超话]#【对谈】『呪術廻戦』中村悠一&子安武人から見た“伏黒甚爾”の存在感 五条悟とのバトルは「もっとやり合いたかった」
■とことん落ちて好きなことをやれたら、逆に幸せなのかも
――「懐玉・玉折」のストーリーを読んだときの率直な感想を教えてください。
中村:「ただ強い先生」という印象が強かった五条ですが、「懐玉・玉折」では、その強さの裏付けや理由、そして五条と夏油の関係が明かされます。ここにきてようやく、五条という人物が掘り下げられるんです。そして、五条が戦うことになる甚爾。彼の苗字は伏黒ですから、当然、伏黒恵と何らかの関わりがある訳で…。そういう意味では「懐玉・玉折」は、この先の展開を見る上で欠かせない大事なエピソードだと感じました。
子安:中村くんが言っている通り、『呪術廻戦』のキーとなる話という印象が強いです。それに「懐玉・玉折」って結局のところ、五条と夏油の物語なんですよね。決して、僕が演じる甚爾の話ではない。彼は五条と夏油の敵役です。ただ僕の気持ちとしては、それだけで終わってしまうにはもったいないなと。
――そんな子安さんは、甚爾を演じることが決まったとき、どんなお気持ちでしたか?
子安:すごくうれしかったですね。原作を読んでいて、甚爾を格好いいなと思ったんです。彼は悪党で、しかも人間としてきれいではないですし、落ちぶれてしまっているのですが強さがある。彼を見ていたら、とことん落ちて好きなことをやれたら、逆に幸せなのかもしれないと思うところもありますし、現実世界では彼のようになれないので、ちょっと憧れもある気がします。
――なるほど。
子安:ただ、現実世界ではそうなれなくても創作物のなかでは、そういう人物を演じることができるんですよ。だから甚爾をやりたかったんです。役を演じるという点では、正義の味方よりも、悪党を演じるほうが僕は楽しいのかも。
――中村さんは甚爾をどのような人物と捉えていますか?
中村:彼は、生い立ちとしては恵まれていません。ただ、ある特徴があるが故の強さを持っていて、しかも、その力を活用して仕事もしているんです。そこまで考えて彼を見ると、やっぱり格好よく見えるんですよね。壁を乗り越えて自分の力で生きていく彼に、憧れを抱くのは分かります。ただ、簡単に人を殺しちゃうので、そこはよくないですね。
子安:倫理的には全く賛同できない人物です。ただ、彼の底にある憤怒の塊のようなものは理解できる部分もあるかもしれない。
――見方を変えると、甚爾に共感できる部分がある。
中村:そうだと思います。甚爾が好きという方は、もしかしたら彼と同じような感情を抱いたことがあるのかもしれません。そういう誰しもが持っているような怒りや負の感情を思い切り出せるのが、お芝居の面白いところですよね。
■子安の声がもたらした、甚爾の強さに対する“説得力”
――中村さんは子安さんが甚爾を演じると聞いたとき、どう思いましたか?
中村:子安さんって、絶対折れない声をしているじゃないですか。声質がフラフラしていないんです。
子安:うん。「生命力が強い声」と言われることがよくあります。
中村:子安さんの声って、そうなんです。役者なので芝居を変えることはできますが、声質はその人が持っているものなので、子安さんに決まったと聞いたとき、「なるほど、甚爾の強さの面をピックアップするんだ」と納得がいきました。
人間もそうですが、キャラクターって多面的なので、どの面をピックアップするのかは、声によっても変わると思うんです。例えば甚爾で言えば、陰湿な感じにするというキャスティングの方向もあったかもしれません。そのなかで子安さんが演じるということは、強さに説得力が欲しいんだと感じました。
子安:中村くん、いいこと言うね。
中村:ありがとうございます(笑)。
――反対に子安さんは、中村さんが演じる五条のどういうところに魅力を感じていますか?
子安:中村くんのことはよく知っていて、僕のなかではかわいい後輩なんです。五条をどう演じているのかも、もちろん知っていました。ただ、今回の五条は若いというところで、どういう風に来るのかが楽しみで。実際に聞いてみて思ったのは、ちゃんと若いということ。だから、僕も違和感なく物語に接することができました。
转载于wb@五月子猫Maykoneko