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【剧透注意】文库的亚里亚真的洗白了

只看楼主收藏回复

2L上原文,翻译就交给天酱吧
我的直觉还是很准的,第一卷那种处理现在果然洗白了


IP属地:浙江1楼2017-04-15 12:54回复
    閑章 アリア

     十三歳の時、私は光教会から信託として『聖女』の認定を受けた。
     光教会は、光女神様を信奉する教会で、私が住んでいるイスコア王国に本部があり、大陸各地に支部を持っている。
     どの教会よりも信徒の数が多く、その影響力は絶大で、信託というその言葉は、一国の王でも無下には出来ず、逆らう余地はどこにもなかった。
     その光教会から、私は『聖女』認定されたのである。
     ワズには秘密だったが、私には元々回復魔法に関しては天性のモノがあり、両親が光教会の信徒だった事もあって、その事が光教会側に露見した結果だと思う。
     世界に仇なす魔王という存在が現れ、その討伐を行う勇者様の補佐をお願い……いや、強制させられた。
     これは大変名誉な事で、両親にも幸運が舞い込む事になるとか何とか……様々な事を言われ、その両親が光教会の信徒である事も引き合いに出されたのだ。
     そこに、私の意志は存在していない。
     両親も、私が『聖女』認定された事を喜び、誉れ高い事だと周囲に自慢していた。
     それに、私は喜びを感じられない。
     私に『聖女』である事を強制したのは、光教会の教皇様。
     その教皇様の一人息子が、勇者様に選ばれた者である。
     それが、私がワズの下から離され、光教会に連れて行かれた後に、聞いた話の概要だ。
     はっきり言えば、断りたかった。
     けれど、魔王の脅威は歴史を紐解けばわかる。
     存在するだけで、世界の人々にとって害悪なのだ。
     魔王が現存していると明らかになった以上、選ばれた者、戦える者は総出で戦い、人々に希望を与えなければならないというのも、少しは理解出来る。
     このまま魔王を放置すれば、極端な話だがワズに良くない事が起きるかもしれないのだから。
     だから私は、魔王討伐へと赴く勇者様に付いていく事にした。
     魔王なんてさっさと片付けて、ワズの下へと帰ろうと。
     それに、勇者様の従者は、私以外にも二人居る。
     屈強な男戦士と、攻撃魔法が得意な少女魔法使いが。
     こうして私は、魔王討伐の旅へと向かう。
     魔王討伐の旅は、はっきり言ってしまえば苦痛だ。
     魔物や盗賊との戦闘自体は、さほど問題にはならなかった。
     男戦士は、元々Aランク冒険者で、そのランクに見合う実力を兼ね備えていたし、少女魔法使いは、その男戦士とパーティーを組んでいたという事もあり、実力もあって連携も上手く取れている。
     選ばれた勇者様も、剣の才能があって、その実力をぐんぐんと伸ばしていった。
     また、勇者様という事と、世界中にある光教会からの資金援助の甲斐もあってか、旅費や装備などで困る事は一切無かったのが、救いといえば救いだろう。
     私の回復魔法の力も、めきめきと上昇していき、魔王討伐の旅自体は順調であったと言える。
     では、何が苦痛であったかというと、勇者様から向けられる視線が気持ち悪かったのだ。
     いつでも私の様子を窺っているというか、常に監視されている気分になる。
     ちょっと苦戦した魔物を倒した時は、自慢するような表情を浮かべてこっちを見てくるし、私が少しでも怪我しようものなら、即座に駆け寄って来て無事かを確認してくるし、野宿の時なんかは、どうにかこうにかして私の隣で寝ようとしてくるのだ。
     正直言って、近付かないで欲しいと思う。
     もちろん、世間一般の感覚で言えば、勇者様の顔は非常に整っているようだし、誰にでも優しい部分があるというのも、この旅の中で何度も見てきた。
     ……まぁ、女性に対しては過度に優しく接していたが。
     この旅の道中でも、勇者様に優しくされて好意を抱く女性が数多く居たのは、間違いなく事実である。
     特に、私はパーティーメンバーとして、それなりの時間を共にしていたので、勇者様から向けられる優しさを特別だと思っていたかもしれない。
     けれど、私はそれがどこか作り物のように見えていたのだ。
     演技していると言い換えても良いだろう。
     それに、そもそも私は勇者様に対して好意を抱いてはいなかった。
     目蓋を閉じれば、いつだって思い出せる光景。
     勇者様に旅の同行を頼み、挑んだワズを叩き潰した事。
     普通に考えるのであれば、どう考えてもワズが勇者様に勝てる要素は無い。
     私が光教会の強制で魔王討伐の旅に出る事は、既に決定しているのだから、それに逆らって無駄な怪我を負う必要も、ワズにはなかったはずだ。
     けれど、それでもワズは私と共に居ようとするために、勇者様へと無謀な戦いを挑む。
     私はワズに、そこまでの事をさせるほど想われていると感じる事ができ、もの凄く嬉しかった。
     だからこそ、そんなワズを叩き潰した勇者様の事が、どうしても許せなかった。
     その時の勇者様こそ、本来の彼ではなかったのかと思っている。
     だからこそ、私は密かに誓っている事があった。
     それは、この旅で勇者様よりも強い存在になるという事。
     勇者様が私に対して強い執着を抱いているのを感じていた。
     それが愛情からか、単に自分を着飾る所有物として見ているかの判別は付かなかったが、私はこの旅が終わり、ワズの下へと帰った時に、勇者様がワズに対して何かしらの行動を取ると確信している。
     私がワズを選べば、勇者様は光教会の後ろ盾を使ってでも、ワズを排除しようとするだろう。
     そうさせないために、私は強さを求めた。
     光教会によって選ばれた、他のパーティーメンバーにも秘密で、人知れず鍛えていく。
     最悪、ワズと共に王都イスコアから出て行く覚悟を持って。
     ……あの猫被りの妹も、付いてきそうだと思いながら。
     それでもワズが無事で一緒に居られるなら、どこにも問題はない。
     猫被りの妹も、ワズは気付いていなかったようだけど、相当の実力を隠しているのがわかっていた。
     私と共に、ワズを害する者を撃退してくれるだろうという期待もある。
     そして、誰にも悟られる事なく鍛えていき、勇者様よりも強くなったと確信した頃、遂に魔王と対峙し、その討伐に成功した。
     魔王と戦った印象としては、その居城に大量の魔物が居た事にはかなり驚いたが、魔王自体の力はそれ程でもなかったという感じだろうか。
     それでも、かなり苦戦はしたが、パーティーメンバー全員無事だったのである。
     充分な結果だろう。


    IP属地:浙江2楼2017-04-15 12:55
    收起回复
      尼玛,居然洗白了


      IP属地:四川来自Android客户端3楼2017-04-15 12:56
      收起回复
        也就意味着,锅全都甩给了勇者


        IP属地:四川来自Android客户端4楼2017-04-15 12:57
        回复

           魔王を討伐し、王都イスコアへと戻った私達は、住民達総出で歓迎された。
           歓喜の宴が至る所で行われたと教えられる。
           中でも、親が光教会の教皇である勇者様の活躍を褒め称える言葉が多く、私は心の中で辟易した。
           そして極めつけは、王城のバルコニーで宣言した勇者様の言葉。
          「聖女アリアを私の妻に迎えたいと思います」
           である。
           その言葉が耳に届いた時、私はコイツ何言っているの? と思った。
           魔王討伐の旅で、私が勇者様に靡かなかったから、王様やこの場に居る人達に向けて堂々と宣言する事で、無理矢理私を頷かせようとしたのだろうか?
           お祝いの場で、否定の言葉が言えないだろうと画策したか、誰かの入れ知恵かもしれない。
           けれど、私にそんなつもりは一切無い。
           ワズ以外にどう思われようとも、そんなもの関係ないのだ。
           否定の言葉を告げるのは簡単だが、ここは実力も行使して、きちんとわからせてやろうと思う。
           勇者様が微笑みを浮かべ、私に口付けをしようとしてくる。
           なので、私はにっこりと微笑み、勇者様の頰へとおもいっきりグーパンチをかました。
           全力全開である。
           私のグーパンチで、勇者様はその場に倒れ、その頰にはくっきりと拳の痕が残っていた。
           そして私は、この光景を見ている人達にも聞こえるように、はっきりと告げる。
          「お断りします。勇者様」
           それだけ告げ、私は即座にこのバルコニーから出ていき、ワズが住む家へと向かう。
           去り際に見た勇者様の表情は呆気に取られていたが、気を持ち直した時、勇者様は私がどこに向かうかを察するだろう。
           そして、光教会の力も使ってワズを排除しようと動くはずだ。
           その前に、私はワズを連れてこの王都を出る予定。
           城の前には多くの人が居り、中々前へと進む事が出来なかった。
           人波を抜けるのに、予想以上の時間を取られてしまう。
           その間、耳に届いてきた人達の言葉は、勇者様が振られたとか、勇者様が殴られたとか、先程の事を語る内容ばかり。
           私としては、そんな事はもう終わった事なので、早く退いて欲しいと願う。
           人波をどうにか抜け、ワズの家へと着いた時は、かなりの時間を消費していた。
           けれど、私の鼓動は早鐘を告げている。
           漸く……そう、漸くワズに会えるのだ。
           まずは抱き着き、互いの存在を確かめ合って、勇者様の危険性を伝え、即座に王都を飛び出そう。
           ワズならきっとわかってくれる。
           きっと一緒に王都から飛び出してくれる。
           そう思って、私はワズの家の中へと入って行く。
           けれど、ワズの姿はどこにも無かった。
           部屋の中には、『探さないで下さい どうかお元気で』『アリアと勇者の幸せを願っています』という書き置きが残されているだけ。
           最初、それを見た時は、意味がわからなかった。
           何をどう見てそうなったと、訳がわからない。
           そう考えた時に、もしかして、ワズは私が勇者様を殴り、お断りの言葉を告げるところを見ていなかったのではないかと思った。
           もしそうだと、完全にワズの早とちりだ。
           けれど、ワズならあり得そうだと思う。
           なら、これから私が取るべき行動は簡単だ。
           ワズを捜し出し、その誤解を解けば良いだけ。
           どこに向かったかはわからないが、そうそう無謀な真似はしないだろう。
           きっと、どこかの町で身を潜めているはずである。
           そう思って、私も即座にワズの家を飛び出し、旅支度を整えて人知れず王都から出て行く。
           同行者は居ない。完全なる一人旅である。
           王都を出る直前、猫被りの妹に会ったが、彼女は彼女でワズを捜すつもりのようだ。
           どっちが先に見つけられるでしょうねぇ? と、挑戦的な事も言われた。
           もちろん、負けるつもりは一切ない。先に見付けるのは私だ。
           そして旅に出たのは良いが、一向にワズは見つからない。
           色々な町や村に赴き、隅々まで捜そうとも、その姿を見かける事はなかった。
           一体、どこに行ってしまったのだろう。
           途方に暮れたくもなるが、私は決して諦めない。
           必ず、ワズの下へと帰るのだ。
           そう決意して、次の町へと向かう。
           偶に旅の資金が少なくなると、冒険者ギルドへと赴いて、様々な依頼をこなした。
           回復魔法が得意なので、主に治療系の依頼を進んで受けていく内に、様々な人達から感謝の言葉を述べられる。
           この力のせいで、ワズと離れ離れになってしまったが、こうして感謝されると悪くないとも思ってしまう。
           盗賊退治も、時期が合えば依頼を受けた。
           頂ける報酬も大きいので、そう悪くない依頼である。
           といっても、主に戦うのは共に参加した冒険者パーティーの人達だ。
           私は、その人達が怪我をした時、即座に回復魔法をかけるだけ。
           冒険者の人達にも感謝されるのだが、中には是非自分達のパーティーへと、しつこく言ってくる人達も居る。
           もちろん、丁寧にお断りしたのだが、それでもとしつこい人や、力ずくでどうにかしようとしてくる人には、こちらもそれ相応の対処をさせて貰う。
           勇者に負けないようにと鍛えてきた甲斐があった。
           そうしている内に、どれだけの月日が経っただろうか。
           私の耳に、良くない噂が届く。
           なんでも、勇者が私を捜しているらしいと……。
           はっ! 反へ吐どが出る!
           思いっきりグーパンチしたのに、まだ私に執着するのか。
           それほどまでに、私の事を想っているのか、それとも単に復讐したいだけなのか。
           ……どっちにしても気持ち悪い。
           あ~、嫌だ嫌だ。面倒臭い。
           しかし、見つかると面倒臭い事になりそうだ。
           ワズを捜し出すのは止めないが、勇者にも見つからないように動かないと。
           けれど、そんな私の考えは、無残にも打ち砕かれる。
           マーンボンド王国に着いた時、私は光教会からの使者に見つかり、ワズの行方を教えられた。
           なんでも、ここ最近不穏な動きをしている大陸南西の国に捕まっていると。
           どうやら、その国は他国との戦争を起こそうとしているらしいと。
           そんな危険な所にワズは居るのかと、気が気じゃない。
           そして、勇者とそのパーティーがその国へと調査のために派遣されるので、それに同行して欲しいと。
           ……勇者に会いたくはない。けれど、そこにワズが居るのなら向かうしかない。
           私を利用するための噓かもしれないかとも思ったのだが、捜しだして約二年。
           少しの情報でも、私は欲していたために、その言葉に素直に従う。
           折角マーンボンド王国まで来たのに、友達に会えなかったのは残念でならない。
           伝言だけは残しておこう。
           その後、南西の国へと入る直前で、勇者パーティーと合流した。
           勇者からは、あの時の事は気にしていないとか何とか言われたが、聞く気もなかったので、良く覚えていない。
           ここには、ワズを捜しに来ただけだ。
           そして、勇者が女性亜人を助けようとして、作戦も何も決める前に勝手に飛び出し、女性亜人が人質に取られると呆気なく捕まり、そのせいで私とパーティーメンバーも捕らえられてしまう。
           けれど、私は諦めていない。隙を突いて逃げ出すつもりだ。
           地下牢へと連れられて行くが、最初はこんな牢如きで、私を捕らえ続ける事は出来ないと思っていた。
           それは、甘い考えである事を知る。
           地下牢に入れられた瞬間、仕掛けられた魔法が発動し、力が一気に奪われていく。
           体力、魔力共に、枯渇寸前まで奪われ、逃げる事も出来ず、地下牢で横たわるしか出来ない。
           ただ、殺すつもりはまだ無いのか、食事時だけその魔法が解かれる。
           それ以外は常に横たわるだけだった。
           まさか、こんな呆気なく終わるのだろうか?
           ワズにも会えないままと、そう思うだけで涙が流れる。
           ……その数日後、私は捜し求めていたワズ本人によって……助け出された。


          IP属地:浙江5楼2017-04-15 12:57
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            不知道书店里有没有,有的话我去买一本看看插图


            IP属地:江苏来自iPhone客户端6楼2017-04-15 13:01
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              感谢楼主发布洗白情节。然后看不懂…哪位大神透个剧


              IP属地:浙江来自Android客户端7楼2017-04-15 13:02
              回复
                求翻译啊


                IP属地:广东来自Android客户端9楼2017-04-15 13:32
                收起回复
                  有被勇者什么吗??
                  【大家都懂的】


                  IP属地:广东10楼2017-04-15 13:59
                  回复
                    果然水很深,勇者笑是教王的儿子。web也是这身份的话,很多事情都能说通了。亚里亚这一拳下去都能直接放倒勇者笑,该说亚里亚强还是勇者笑真的弱。


                    IP属地:广东11楼2017-04-15 14:03
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                      老實說洗白跟沒劇情依樣
                      正因為他黑才有劇情 有討論空間


                      12楼2017-04-15 14:21
                      收起回复
                        66666居然洗了,难不成,web还要改?别呀难得有一个圣女(婊)和勇者(笑)配在了一起


                        IP属地:河南来自Android客户端13楼2017-04-15 16:15
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                          漫画怎么办啊,第一话亚里亚和勇者貌似亲上了吧,难道漫画走WEB版的剧情吗


                          IP属地:天津14楼2017-04-15 17:22
                          收起回复
                            亚里亚一拳放倒勇者,勇者放到魔王,那么问题来了,神官(亚里亚)是打魔王主力,还是勇者是吃装备的,那么亚里亚打倒的到底是真魔王还是假魔王


                            IP属地:湖南来自Android客户端16楼2017-04-15 19:20
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